ベビー用品の基礎知識

羊の着ぐるみを着る女の子

赤ちゃんが使うベビー用品には、いろいろありますね。共通して言えるのは安心して安全に使えること。服ならば天然素材やオーガニック素材にこだわりたい。万が一、あかちゃんが口にした場合でも、安全なものを選びたいです。この記事では【ベビー用品(ベビーカー、ベビーベッド、抱っこひも等)の基礎知識】について詳しく解説します。

ベビーカーの基礎知識……案外と種類は多くて複雑です

ベビーカーを押して横断歩道をわたる女性2人

基本的には、ライフスタイルに合う種類を選ぶことでしょう。どんな風にベビーカーを使いたいかを考えてみましょう。普段の移動シーンや赤ちゃんの月齢によっても違います。ご近所の散歩だけで使うベビーカーならばA型が安全性の高さからお薦めできます。

それなりに大きくなってきて、ベビーカーを移動手段として位置づけるならば、B型やバギーだと重さが軽いので向いています。このように、どのような種類のベビーカーを知ることで、自分たちに丁度良いスタイルが見えてくるでしょう。ベビーカーの種類は大きく区分して5つになります。希望するベビーカーを見つけるために、まずこれらの特徴をみてゆきましょう。

【1】A型ベビーカー
生後1か月頃からと比較的早い段階から使えます。首や腰が据わるまでも赤ちゃんが使えるのは、ベッドのようにリクライニングできるからです。ベビーカーと言いますと、まずこの形が思い浮かぶでしょうし、実際に人気も高いです。デメリットは大きくて重いこと。けれども、早めから使えるし安全性も万全ですから、初めてのベビーカーには一押しでしょう。

【2】B型ベビーカー
A型を簡易的にしたデザインになっております。A型のようにフルフラットにならず、リクライニング角度は限定的になっています。生後7か月頃になれば、腰が据わってきますから、お座りを想定しています。B型ベビーカーは本体サイズもコンパクトで軽量が特徴。

ママが一人でお出かけする場合や買い物に出かける場合も持ち運びがしやすいです。料金的にもA型ベビーカーよりもリーズナブルです。一般的には1歳前後になると、A型からB型に買い替えるケースが多くなっています。

【3】AB型ベビーカー
A型とB型のメリットを持ち合わせているお得なデザイン。メリットを組み合わせたのが、このAB型です。ベッドのようにしても使えますし、座って使うこともできますから、メーカーによってはA型よりも長期間使えることをセールスポイントにしているタイプもあります。

しかし、A型ベビーカーの進歩も著しく、AB型との差が小さくなっています。新しいタイプのモデルならば、A型でもAB型と変わらないと考えてもいいでしょう。

【4】海外ブランドのベビーカー
セレブにも人気になっているのが、デザイン性が高い海外ブランドのベビーカーです。三輪バギーとかストローラーなど個性的なデザインで、海外ブランドのものであると一目瞭然。安全性に厳しいことで有名な海外の安全基準をクリアしているので安心。走行性や安定性が優れているのは大きなタイヤだからです。

ネックになるのは日本製品と比べた場合に大きくて重いこと。日本国内で人気がそれほどない製品は取り扱っている店舗も限定的です。

【5】バギー
バギーは軽くて移動性という面で見たら抜群ですね。B型ベビーカーよりも、さらにコンパクトサイズになって、移動する場合にストレスを感じることがとっても少ないです。軽さも軽いですし、操作性もいいですし、価格も安くなっていますから人気のタイプとなっています。

車のお出かけではなくて、電車やバスなど公共交通機関を使う場合でも、折りたたむとコンパクトになります。利用シーンを選ばないので便利です。お子さまがある程度成長して大きくなった場合のお出かけに役立つタイプですね。

ベビーベッドの基礎知識(メリットとデメリット)

籐のベビーベッド

赤ちゃんを寝かせておく専用のベッドがベビーベッドですが、従来のベビーベッドはとっても大きなサイズのものが多かったです。最近のベビーベッドは、小さなコンパクトサイズのものも発売されています。コンパクトですから、日本の住宅事情にもフィットして使い勝手は格段に上がっています。

しかしながら、料金は安くありません。大型ベビー用品の中でもコストがかかるアイテムの代表格でしょう。購入する場合は、高さはどの程度がいいのかとか、サイズはどれがいいのかと、あれこれ考えて迷ってしまうケースも多いでしょう。ここでは、メリット・デメリットを中心に説明しますので、ベビーベッドの基礎知識を身につけましょう。

ベビーベッドを使う場合のメリット

「赤ちゃんの安全が確保できる」
赤ちゃんが一人ならばいいのですが、上のお子さまがいる場合には注意が必要。床にお布団を敷いて寝かしていると、お兄ちゃんやお姉ちゃんが間違って踏んでしまうリスクがあるのです。川の字で寝ていると寝返りを打って覆い被さってしまうと危険です。そういった危険を回避できるのがベビーベッドです。
「ほど良い高さになりますから赤ちゃんの世話がしやすくなります」
寝付いた赤ちゃんを寝かせるときや、オムツを替えて上げるときに、ママの腰に負担がかかりにくいです。特に腰痛に悩んでいる場合は、ベビーベッドは必須のアイテムです。
「ベビーゲージの代わりとして使えます」
赤ちゃんが成長してくると動きが増えてきます。ですが家の中は危険が多いです。母親が料理をしているときには赤ちゃんから目を離してしまいます。そんなときのゲージとしても使えるのです。また、床の埃から守って上げることもメリットですし、ひとりで寝る習慣ができますね。

ベビーベッドを使う場合のデメリット

「お値段が高い」
ベビーベッドを購入しても、使用する期間が短い場合は高価に感じる場合があります。また、赤ちゃんが嫌がってベビーベッドに寝てくれない場合もありますが、最終的に使わなかったケースもあるのです。こんな場合は想定できませんが、とても高くつく印象がありますね。
「添い寝ができない」
寝かしつけをしたい場合でも添い寝をすることができませんから、ずっと背中をトントンしてあげたり、寝付くまで抱っこしてあげたりしなければなりません。寝たらベッドに移動させなければなりませんし、その時に起きてしまうと、また一から寝かせつけないとなりません。
「お部屋が狭い場合は部屋での存在感が大きく感じます」
ミニサイズのベビーベッドでも、それなりの大きさがありますから、日本の住宅事情を考えると圧迫感が出てしまいます。狭い部屋がますます狭くなってストレスを感じることもあるでしょう。
「使用したあとの処分や保管場所もかさばるので困ります」
大型家具になりますから、地方自治体によっては処分する場合に粗大ゴミの費用がかかることもあるのです。次のお子さまが出来るまで取っておこうとしても、折りたたみます。それでも、かなりの大きさですからスペースをとります。
また、これ以外にも柵の部分をしっかりと管理しておかないと、挟まってしまったり転落してしまうリスクもあります。

ベビーベッドを選ぶ場合に注意しておきたいポイントとは?

毛布にくるまれた赤ちゃん

ベビーベッドは利用する期間が限定的ですから、購入しないでレンタルで済ます場合も少なくありません。いずれの方法でも、選ぶ場合のガイドラインやポイントがはっきりしていると選ぶ方向性が決まってきます。ここでは、ベビーベッドを選ぶ場合の秘訣をご紹介したいと思います。

サイズはどのタイプにするのですか?

スタンダードサイズとミニサイズの2種類があります。最近はミニサイズよりもさらに小さいタイプもでています。内寸は70センチから50センチですね。こういったタイプの場合はベッドの脚部分にタイヤやキャスターがついていたりします。家の中で移動できるので便利ですね。

赤ちゃんの月齢ですが新生児から12か月程度までしかベビーベッドを使わないならば、こういったタイプのものを選ぶといいでしょう。

どこの場所で利用するのかどうか?

ベビーベッドを自宅のどの場所に設置するのかを検討してみてください。一般的には寝室に置くでしょう。新生児の赤ちゃんは大部分が寝て過ごすことになります。すると母親の目が届きやすいリビングルームのほうが良い場合もあります。

母親は大半の時間をリビングルームで過ごすからです。目が届く範囲に赤ちゃんがいると安心します。新生児の間はリビングルームに置くようにしていて、お昼寝の時間がはっきり決まってきたら寝室に置くという方法もあります。ベビーベッドをどこに設置するかによって最適なサイズも違ってきますね。

赤ちゃんの他にお子さまがいるかどうか

赤ちゃんが二人目・三人目など上にお子さまが居る場合は、赤ちゃんの安全対策の目的でもベビーベッドが利用できます。スペース的に厳しい場合でも新生児の間だけでもレンタルしてみてはどうでしょうか。

乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐためにもベビーベードは有効です

乳幼児突然死症候群の死亡例の大部分は親のベッドで起こっていますから、米国小児科学会では睡眠環境のガイドラインを策定しています。引用しておくと「少なくとも生後6カ月まで、できれば1歳を迎えるまでは親と同じ寝室に寝かせる。ただし、親と同じベッドを共有せず、ベビーベッドやバシネット(ゆりかご)などに寝かせる」としています。

起こってはいけない事ですから、ベビーベッドを利用するのは必須でしょう。そしてベビーベッドで利用するマットレスは柔らかいものではなくて、固いタイプを選びましょう。シーツもぴったりと敷くことで危険を回避できます。

ベビーベッド以外の機能もチェックしましょう!

オムツなど必要なアイテムを収納できるタイプもあります。ベビーベッドとしての役目が終わったらデスクとしても使えるようなデザインのもの人気ですね。レンタルする場合は意識することはありませんが、購入する場合はできるだけ長く使えるようなものを選ぶといいでしょう。

抱っこひもの基礎知識……どんな種類があるのかな?

紫の抱っこひもで赤ちゃんを抱っこする男性

抱っこひもはベビー用品の中でも必須なアイテムでしょう。お出かけをするときや家事をする場合に使います。寝かせつけやぐずったときにも重宝します。抱っこひもは(1)スリングタイプ(2)横抱きタイプ(3)縦抱きタイプの3種類があります。特徴や価格はメーカーによって大きく違っています。

まずは、安全性をしっかりと確認して選ぶようにしてください。装着しやすさ・疲れにくさなども吟味したいポイントになります。では、それぞれの特徴を見てゆきましょう。

(1)スリングタイプ

袋のようにした布を肩からかけるようにして、その中に赤ちゃんを入れるデザインになっています。まるでママのお腹の中にいるような状態になります。背中を丸くして母親に密着できるので安心して眠ることができます。

(2)横抱きタイプ

横抱きタイプは新生児から使えます。首が据わってから縦抱きにデザイン変更できるので長期間使用できるのがポイントです。前向きに抱っこできるタイプもありますから、ママも赤ちゃんも同じ景色を見ることができます。

(3)縦抱きタイプ

縦抱きタイプは、リュックを前に背負っているイメージで使えるのです。胸に赤ちゃんを密着させるようにして使います。メーカーによっては、「おんぶ」「前向き」「対面抱き」など1本でいろいろな使い方ができるものもあります。インサートが別売りされており、それを使えば新生児からでも使用できます。

まとめ

サングラスをして浮き輪に寝転ぶ赤ちゃん

ベビー用品(ベビーカー、ベビーベッド、抱っこひも等)の基礎知識についてご紹介してきました。赤ちゃんは、とってもデリケートです。お肌に優しいものや動きをさまたげないようなアイテムを選んであげるようにしましょう。お買い物の参考にしてください。別ページで葉、役立つ情報をピックアップしましたので、合わせて参考にしてみてください。